番屋(ばんや)
郷倉の右側の建物は、番屋と呼ばれ、蔵番(管理人)が寝泊りして、大切な御上の御蔵や年貢米を、火事や水害、盗難から守っていた。明和7年(1770)の五人組連判帳に、「特に冬の強風と乾燥の時期は、夜通し火の用心をし、御蔵付近の出火の時は、村人は早速かけつけ、御蔵第一に防火につとめ厳重に管理すること」と記されている。
なお、番屋は、村役人の会議をする場所でもあり、郷倉とともに最も重要な建物の一つであった。
間口3.75間(約4.55m) 奥行2.5間 面積:10.75坪(約35.50㎡)
蔵番(くらばん)
蔵番は、ありき(歩く人)と呼ばれ、村役人や各夜番に、歩いてお触を伝えた。所によっては、かちみょうじとも言われていた。
往時の番屋での会議は、こんな風であったのではないか?
郷倉保存会のメンバーが扮しています。