郷倉(ごうぐら)
昔から「瀬名は千石米どころ」と言われていた。江戸時代、領主に納める年貢米や凶作に備えての貯穀、飢饉の時の非常救済米を保管するために郷倉が造られた。
現在の郷倉は、天保4年(1833)に建て替えられたものと言われている。昭和15年(1940)くら小路南側より現在の所に移転した。昭和47年(1972)に静岡市文化財に指定された。現在、静岡市付近ではこのような大きな郷倉は残っていない。
間口6間10.8m 奥行3間5.4m 面積:約18坪<約59.40㎡>
瀬名の石高については、元禄5年(1692)「申之年瀬名村御年貢可納取付之事」や、寛保元年(1741)「酉年御年貢并役米名寄差出帳」に、高千三百三拾七石九斗八升八合と記されている。
1俵を4斗に換算すると、約3.345俵。1俵を60㎏に換算すると約200トン。
※石高とは、検地によって定められた耕地の生産高。